綫縫(読み)せんぽう

精選版 日本国語大辞典 「綫縫」の意味・読み・例文・類語

せん‐ぽう【綫縫・䙁縫】

  1. 〘 名詞 〙 糸でとじること。転じて、線装本冊子。糊(のり)で粘着させる粘葉(でっちょう)に対するもの。綫装線装

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞

世界大百科事典(旧版)内の綫縫の言及

【製本】より

…しかし,粘葉装は繙読のさい空白面と文字面が交互にあらわれ,また紙葉ごとに糊を入れるので,虫害にかかりやすいため,糊ではり合わせる代りに糸でとじる方法が案出された。中国ではこれを〈綫縫(せんぼう)〉といい,日本では〈袋綴(ふくろとじ)〉といって,普通の和装本に使用されているものである。 以上のように,中国では粘葉装(胡蝶装)から袋綴(綫縫)に移行したが,日本ではその間に,〈大和綴(やまととじ)〉(〈綴葉装(てつちようそう)〉ともいう)という,独特の装丁法を案出した。…

※「綫縫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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