線装(読み)センソウ

デジタル大辞泉 「線装」の意味・読み・例文・類語

せん‐そう〔‐サウ〕【線装】

和漢書の製本法の一。二つ折りにした紙を折り目を左側にして重ね、右側に穴をあけて糸やひもでとじる方法。とじた糸やひもが装丁一部となる。袋とじからとじ。

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精選版 日本国語大辞典 「線装」の意味・読み・例文・類語

せん‐そう‥サウ【線装】

  1. 〘 名詞 〙 印刷物または書写したものを積み重ね、糸や紐で綴じ、その糸や紐が装丁の一部となるようにした和本の製本法をいう。

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普及版 字通 「線装」の読み・字形・画数・意味

【線装】せんそう

表装

字通「線」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の線装の言及

【袋とじ(袋綴)】より

…袋とじは中国元代の14世紀初めころからはじまったといわれるが,明代の万暦期(1573‐1619)以後に,同様のものを糸とじする装丁法が流行した。中国では線装,日本では唐(から)とじとも呼び,室町時代後期から江戸時代にわたって和装本装丁の主流となった。東洋の印刷方式は,版木に用紙をのせてその裏面をこすって印刷するため片面刷りしかできなかったので,線装は粘葉装の欠を補う画期的な装丁法であった。…

※「線装」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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