冊子(読み)サッシ

デジタル大辞泉 「冊子」の意味・読み・例文・類語

さっ‐し【冊子】

糸でじた本。また、書物一般をいう。「小冊子
書物の装丁で、のりまたは糸を用いて綴じたものの総称巻子本かんすぼん以外の、粘葉でっちょう大和やまと綴じなど。また、その装丁の本。綴じ本。冊子本策子さっし草紙草子
[類語]折り本綴本巻子本草紙典籍古典書物書籍図書書冊書巻しょふみ著作著書文献ブック

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精選版 日本国語大辞典 「冊子」の意味・読み・例文・類語

さっ‐し【冊子】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 書物の装丁で、巻子(かんすぼん)以外の、糊(のり)や糸を用いて綴じたものの総称。粘葉(でっちょう)装、大和(やまと)綴など。また、転じて、綴(と)じた本。一般に書物。そうし。冊子本。
    1. [初出の実例]「詔以真言根本阿闍梨贈大僧正空海入唐求法諸文冊子卅帖。安置経蔵」(出典:日本紀略‐延喜一九年(919)一一月二日)
    2. 「敢て自から賤劣を顧みず、此冊子を著すに当て」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉緒言)
    3. [その他の文献]〔宋元学案‐象山学案〕
  3. 物語。作り話
    1. [初出の実例]「かたりつづけて、冊子めくものとはなりにけり」(出典:随筆・癇癖談(1791か)上)

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普及版 字通 「冊子」の読み・字形・画数・意味

【冊子】さつし

綴じ本。巻子に対する。〔朱子語類、六十七〕一日之れを訪ふに、他(かれ)の案上に册子るを見たり。問ふ、是れは甚(なん)の字ぞと。渠(かれ)は云ふ、是れ某、見るところれば抄すと。

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