日本歴史地名大系 「罵城郷」の解説 罵城郷ときごう 鳥取県:因幡国法美郡罵城郷「和名抄」高山寺本には「度岐」の訓を付す。同書東急本では巨濃(この)郡のうちに記され、「度木」の訓がある。東急本によって郷名を「万木」の誤記とし、現岩美(いわみ)町牧谷(まきだに)付近に比定する説があるが(大日本地名辞書)、同所は巨濃郡のうちであり、また訓が合致せず無理があろう。また旧巨濃郡域の現同町新井(にい)・河崎(かわさき)付近とする説もある(岩美町誌)。当郷を継承したとみられる中世の富木(とき)郷は法美郡に存在したことが確実であるから(永禄七年一月一九日「山名豊数安堵状」中村文書)、古代の罵城郷も法美郡に属したとみるべきである。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by