胸に手を置く(読み)ムネニテヲオク

デジタル大辞泉 「胸に手を置く」の意味・読み・例文・類語

むね・く

心を落ちつかせるために両手を胸にあてがう。じっくり思案する。「―・いて思い出してごらん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「胸に手を置く」の意味・読み・例文・類語

むね【胸】 に 手(て)を置(お)

  1. 心を静め、落ち着いて考えるために両手を胸にあてがう。よく思案する。胸に手を当てる。
    1. [初出の実例]「ゆるやかに胸に手をおく四百俵 こはい夢をば覚す大船」(出典:俳諧・大矢数千八百韻(1678)四)
  2. 胸に手を置いて寝たときのような、息苦しい思いにたとえる。
    1. [初出の実例]「例のわきたぎることも多かれど、ほどせばく、人さはがしき所にていきもえせず、むねにてををきたらんやうにて、あかしつ」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)

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