神奈川県鎌倉市(かまくらし)北部の一地区。旧大船町。東海道本線、横須賀(よこすか)線、根岸(ねぎし)線、湘南モノレール(しょうなんものれーる)が通じ、それらが集中するJR大船駅付近が中心。古くは粟船(あわふね)、青船とよばれた。一帯は柏尾(かしお)川下流の三角州平野が広がり、もともと米作地域であったが、1888年(明治21)に東海道本線の大船駅ができ、1889年横須賀線がここより分岐して周辺近代化のきっかけをなした。1936年(昭和11)東京蒲田(かまた)から松竹撮影所が移転(2000年6月に閉鎖)、第二次世界大戦中には駅付近に東京から国鉄(現、JR)、電気機械、化学などの大型工場が相次いで進出した。大船駅西側の大船観音(かんのん)は1960年(昭和35)完成された上半身像で、付近はサクラの名所。県立フラワーセンター大船植物園は年中花の絶えることがなく、ピクニックグランド、モデル庭園、観賞温室などがある。清泉女学院内の玉縄(たまなわ)城跡は中世城郭の典型。
[浅香幸雄]
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…江戸近郊の観光地としての鎌倉の史跡,社寺めぐりは江戸中期以後盛んになった。1889年大船から分岐する国鉄(現JR)横須賀線が開通し,東京に近く,温暖な気候のため,別荘地,郊外住宅地としてしだいに市街地が形成された。1910年江ノ島電鉄線(江ノ電)が全線開通したころから臨海部には療養施設が並び,観光客,海水浴客も増加した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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