六訂版 家庭医学大全科 「腸性肢端皮膚炎」の解説
腸性肢端皮膚炎
ちょうせいしたんひふえん
Acrodermatitis enteropathica
(皮膚の病気)
どんな病気か
原因は何か
遺伝性の場合は、
後天性では、高カロリー輸液、未熟児、神経性食欲不振症、潰瘍性大腸炎、クローン病、
症状の現れ方
遺伝性の場合は、
そのほかは後天性のものと症状は同じで、四肢先端、開口部に、
消化不良、
検査と診断
血清亜鉛が低値(8~20㎍/㎗)で、血清アルカリフォスファターゼも低値です。貧血も現れます。皮膚組織では表皮角化細胞が変性します。
区別すべき疾患には、アトピー皮膚炎、
治療の方法
硫酸亜鉛を1日200~400㎎投与します。遺伝性のものでは、一生内服を続ける必要があります。1週間で下痢が止まり、1カ月程度で全快します。
精神障害は、亜鉛投与後1~2日以内に改善するといわれます。
病気に気づいたらどうする
宇谷 厚志
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報