デジタル大辞泉
「丘疹」の意味・読み・例文・類語
きゅう‐しん〔キウ‐〕【丘×疹】
皮膚面から隆起した発疹のうち、待ち針の頭大から豌豆豆大のもの。
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丘疹
きゅうしん
papule; papula; Papel
皮膚面から隆起する針頭大から米粒大ぐらいの局限性の発疹をいい,円形,楕円形,多角形などいろいろな形をしている。大きさは 1cm以下。頂点に小水疱のあるものを特に漿液性丘疹,その他を充実性丘疹と呼ぶ。また丘疹を構成する要素により表皮性丘疹,真皮性丘疹,表皮真皮性丘疹に分類される。表皮性丘疹は表皮細胞の増殖,特に角質層の肥厚によるもので,代表的なものが尋常性ゆうぜい (いぼ) である。真皮性丘疹は真皮組織の増殖,真皮における細胞浸潤,肉芽腫,代謝障害などによる。また表皮真皮性丘疹は表皮の増殖,および真皮における炎症性細胞浸潤による。なお,隆起した病変の内容が液性の場合は,普通,水疱とか膿疱と呼ぶ。
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丘疹
きゅうしん
皮膚に生じたエンドウ大以下の充実性(膿(のう)などが入っていない)膨隆をいう。同様の病変を小結節とよぶこともある。丘疹と小結節は専門的には多少ことばのニュアンスを異にするが、区別を厳密には定義しがたい。
[川村太郎]
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世界大百科事典(旧版)内の丘疹の言及
【にきび】より
…医学的には尋常性痤瘡(ざそう)acne vulgarisという。顔や胸,背などにでき,面皰(めんぽう)(毛囊内に皮脂がたまってできる),丘疹,膿疱,小結節,ときに囊腫が混在する慢性角化性炎症。脂腺の機能亢進と脂腺排出管の角化亢進がおもな病因とされる。…
【発疹】より
…白斑leucodermaは白くなる皮膚病変で,メラニン色素数の減少,消失による脱色素斑のほかに,毛細血管の先天的欠損による皮膚限局性の貧血のための白斑がある。(2)丘疹papula 直径5mm大までの盛上がりのある病変で,色調も正常皮膚色,紅色調などある。主として,表皮の厚くなった丘疹と,真皮への炎症細胞あるいは腫瘍細胞の浸潤による丘疹とがある。…
※「丘疹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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