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亜鉛 あえん zinc

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10件 の用語解説(亜鉛の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

亜鉛
あえん
zinc

元素記号 Zn ,原子番号 30,原子量 65.39,原子価2。周期表 12族,亜鉛族元素に属する。天然同位体は亜鉛 64 (存在比 48.89%) のほか4種存在する。主要鉱石は閃亜鉛鉱。単体は青白色のもろい金属で,融点 419.58℃,沸点 906℃。

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デジタル大辞泉の解説

あ‐えん【亜鉛】

亜鉛族元素の一。単体は銀白色の金属で、湿った空気中では灰白色となる。酸にもアルカリにも溶解する。乾電池陰極、鉄板にめっきしてトタン板として、また、真鍮(しんちゅう)や洋銀などの合金に使われる。元素記号Zn原子番号30。原子量65.39。ジンク

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百科事典マイペディアの解説

亜鉛【あえん】

元素記号はZn。原子番号30,原子量65.38。融点419.527℃,沸点907℃。青みをおびた銀白色の金属。空気中では塩基性炭酸亜鉛の被膜をつくり,内部を保護する。
→関連項目非鉄金属

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栄養・生化学辞典の解説

亜鉛

 原子番号30,原子量65.39,元素記号Zn,12族(旧IIb族)の元素.必須ミネラルの一つで,例えばカルボニックアンヒドラーゼなどの酵素活性不可欠な元素.欠乏症は成長停滞,脱毛,毛色の変化,皮膚炎など.第六次改定日本人の栄養所要量では,30〜49歳の男性で1日12mg,女性で10mgとされている.

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毛髪用語集の解説

亜鉛

抜け毛の最大の原因である「活性型男性ホルモンDHT)」をつくり出す、「5α リダクターゼ」を阻害する働きがあり、育毛に効果的なサプリメントとされている。

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食の医学館の解説

あえん【亜鉛】

細胞の産生、増殖にかかわって、発育の促進や傷の回復促進をになうほか、味覚を正常に保つのにも欠かせないミネラルです。不足すると発育不全や肌荒れ抜け毛、味覚異常などをまねくほか、環境汚染ウイルスへの耐性も弱まります。
 最近、若い人たちの亜鉛(あえん)不足が指摘されています。ファーストフードにかたよった食事や極端なダイエットを続けると、とくに亜鉛不足をまねきやすいので注意しましょう。
 亜鉛はワタリガニやカキなどに多く含まれており、成人1日の所要量は男性12mg、女性10mgです。

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典の解説

あえん【亜鉛】

微量ミネラルのひとつ。元素記号はZn。細胞全体に存在し、DNAたんぱく質の合成に関与し、200種類以上の酵素を活性化させる働きをもつ構成成分。魚介類、肉類、種実類、豆製品、卵黄などに多く含まれる。細胞の再生・新陳代謝に重要な役割をもつほか、エネルギー産生、免疫力の活性化、生殖能力の低下防止、活性酸素の弊害を抑制、アルコールの解毒の促進、記憶力向上などの作用がある。

出典|講談社
(C)Kodansha 2011.
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世界大百科事典 第2版の解説

あえん【亜鉛 zinc】

周期表元素記号=Zn 原子番号=30原子量=65.39±2地殻中の存在度=70ppm(23位)安定核種存在比 64Zn=48.89%,66Zn=27.81%,67Zn=4.11%,68Zn=18.56%,70Zn=0.62%融点=419.6℃ 沸点=907℃比重=7.14(20℃)水に対する溶解度=7.1×10-4g/l電子配置=[Ar]3d104s2 おもな酸化数=II周期表第IIB族に属する金属元素

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大辞林 第三版の解説

あえん【亜鉛】

亜鉛族( 12 族)元素の一。元素記号 Zn  原子番号30。原子量65.41。閃せん亜鉛鉱などとして存在。青みを帯びた銀白色の固体金属。常温ではもろいが、摂氏100~150度では展性・延性を増す。電極、めっき材料、黄銅などの合金材料にする。また、必須微量元素の一つで、不足すると成長遅滞・皮膚障害・味覚異常などが起こる。ジンク。 〔宇田川榕庵うだがわようあん「遠西医方名物考」(1822年)に載る語〕

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

亜鉛
あえん
zinc

周期表第12族に属し、亜鉛族元素の一つ。地殻中には広く分布しているが、存在量はさほど多くない。遊離した金属としては産せず、主要鉱石は閃亜鉛鉱(せんあえんこう)ZnS、菱亜鉛鉱(りょうあえんこう)ZnCO3、異極鉱(いきょくこう)Zn4(OH)2Si2O7H2Oなどである。[中原勝儼]

歴史

亜鉛と銅の合金である真鍮(しんちゅう)(黄銅)はきわめて古くから知られ、紀元前4000年ごろにも使われていた痕跡(こんせき)がある。亜鉛の含有量の少ない真鍮は黄金色で美しく、しかも機械的性質が優れていて、広く使われており、古代ローマで貨幣に使われていた記録もある。しかし金属亜鉛として取り出されたのは、それよりかなりあとであり、インドないし中国で製錬法が発展したとされており、中国には古い亜鉛の貨幣や装飾品が残されている。17世紀前半にはヨーロッパに伝わり、18世紀にはイギリスで製錬工場が設立され、以後、大規模製造が行われるようになった。中国の古い産業技術書『天工開物(てんこうかいぶつ)』(1637)には「倭鉛」と記されており、日本では宇田川榕菴(うだがわようあん)の『舎密開宗(せいみかいそう)』(1837~1847)には「聖究母(ジンキユム)、亜鉛」と記されている。[中原勝儼]

製法

閃亜鉛鉱が主要原料であるが、まず鉄、鉛などの不純物を浮遊選鉱法などにより除き精鉱とする。ついでこれを酸化燃焼して焼鉱(酸化物)とする。焼鉱を処理するのには乾式法と湿式法がある。乾式法では、コークスを混ぜて耐火粘土製のレトルトの中で約1300℃で加熱還元すると生ずる亜鉛を蒸留する。冷却して得られる粗亜鉛は純度約98.5%でスペルターといっている。おもな不純物は、普通、鉄、鉛、カドミウムなどであって、再蒸留すると99.99%程度の純度となる。この方法で得られたものを蒸留亜鉛という。湿式法は硫酸酸性水溶液中で電解精錬する方法である。すなわち、焼鉱を電解廃液の硫酸で処理して亜鉛を抽出し、不純物を沈殿させるなどして除き、陽極に不溶性の鉛板、陰極には亜鉛あるいはアルミニウム板を用いて電解し、陰極板上に析出させる。この方法で得られたものを電解亜鉛という。電解法は高純度製品を得るのに適し、99.99%ないし99.998%の純度の製品が得られる。[中原勝儼]

性質

亜鉛は銀白色の青みを帯びた金属で、融解しやすく、また揮発しやすい。結晶構造は六方最密格子。ややもろく加工しにくいが、100~150℃で展性、延性が著しく増大し、薄板、線に加工することが容易になる。200℃以上ではふたたびもろくなり、粉末にすることもできる。電気抵抗率5.916×10-6Ω・cm(20℃)。反磁性。乾燥した空気中では安定であるが、湿った空気中あるいは空気の存在下の水中では、徐々に反応して水酸化物となる。
  2Zn+2H2O+O2
   ―→2Zn(OH)2
 また通常の空気中では二酸化炭素が存在するため、表面のみが酸化されて塩基性炭酸亜鉛の灰白色の密な薄い膜をつくり、これが内部を保護する。純度が高いほど空気中では酸化されにくい。空気中で強熱すると緑色を帯びた白色光を放ち、燃焼して酸化物となる。赤熱状態では水蒸気や二酸化炭素からも酸素を奪って水素、一酸化炭素とする。アンモニアでは窒化物となる。粉末の亜鉛は硫黄(いおう)と高温で直接反応して硫化物になり、また乾燥したフッ素、臭素などのハロゲンとは水分が存在するときは反応してハロゲン化物となるが、水素、窒素、炭素とは高温でも反応しない。ハロゲン化水素酸、希硫酸など酸化力の弱い酸には、水素を発生して溶けて亜鉛の塩の水溶液となる。酸化力の強い硝酸や濃硫酸ではよく溶けるが、濃度によって酸化窒素、窒素、アンモニアなどを発生する。たとえば希硝酸では、
  4Zn+10HNO3―→
   4Zn(NO3)2+NH4NO3+3H2O
のようになる。
 濃アルカリ水溶液とは熱すると水素を発生して亜鉛酸塩を生ずる。
  Zn+2KOH+2H2O―→
   K2[Zn(OH)4]+H2
 またアンモニア水、シアン化カリウム水溶液などにも水溶性錯塩をつくって溶ける。
 ほとんどの亜鉛化合物の酸化数は+である。酸化物および水酸化物は両性化合物で、酸にもアルカリにも溶ける。またd電子殻(化学結合に関与する電子軌道のうちd軌道の構成する電子殻。d電子殻が不飽和のイオンの化合物は有色であることが多い)は完全に充填(じゅうてん)されているため、化合物は一般に無色である。マグネシウム化合物と同形の化合物をつくりやすい。錯イオンの配位形式は四面体型4配位、八面体型6配位である。[中原勝儼]

用途

薄い鉄板上に亜鉛の薄層を被覆したトタンは、鉄よりもイオン化傾向の高い亜鉛で鉄を覆うことによって鉄の腐食を防ぐようにしたものであり、屋根板や各種容器などに広く用いられている。真鍮は銅との合金で、色調が美しく、鋳造、加工が容易で、展性、延性などの機械的性質に優れているので、線、板、管、その他として機械、日用品、工芸品などに用いられている。また少量のアルミニウム、銅などとの合金である亜鉛ダイカスト合金(たとえば、Al3.5~4.5%、Cu0.75~1.25%、Mg0.02~0.08%、残りがZn)は、自動車部品、計器などの部品として用いられ、そのほか洋銀(洋白)などの合金として用いられる。亜鉛末は金、銀の湿式製錬法の青化法での沈殿剤である。希酸と反応させると水素が発生する。この発生期の水素は還元剤として用いられ、アルキル化合物は有機合成用の試薬として重要である。[中原勝儼]

人体と亜鉛

亜鉛は人体に約2グラム含まれ、食事から摂取する必要のある微量無機質の一つである。200種以上の酵素の構成成分で、酵素作用に大きく関係している。亜鉛が不足すると、成長障害、肝胆道疾患、免疫機能低下、味覚障害、皮膚炎などが生じる。亜鉛は糠(ぬか)や胚芽(はいが)、豆類、種実などに多く含まれるが、外部化(外食、市販総菜、加工食品などの利用増加)などの食生活の変化により不足ぎみである。食事からとるべき量については、「日本人の食事摂取基準」(厚生労働省)により、目安量や推奨量、および過剰摂取による健康障害のリスクを下げるための上限量が設定されている。[山口米子]
『落合栄一郎著『生命と金属』(1991・共立出版) ▽鈴木継美・和田攻編『ミネラル・微量元素の栄養学』(1994・第一出版) ▽『消化器の臨床――亜鉛の臨床Vol.2-No.1』(1999・ヴァンメディカル) ▽前野昌弘著『演習形式で学ぶ やさしい無機化学』(1999・裳華房) ▽内田希・小松高行・幸塚広光・斎藤秀俊・伊熊泰郎・紅野安彦著『無機化学』(2000・朝倉書店) ▽糸川嘉則編『ミネラルの事典』(2003・朝倉書店) ▽日本化学会編『実験化学講座18/有機化合物の合成』第5版(2004・丸善) ▽菱田明・佐々木敏監修『日本人の食事摂取基準2015年版――厚生労働省「日本人の食事摂取基準」策定検討会報告書』(2014・第一出版)』

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世界大百科事典内の亜鉛の言及

【非鉄金属工業】より

…非鉄金属とは広義には鉄以外の金属の総称であるが,一般的には銅,鉛,亜鉛,スズ,タングステンなどの金属を指し,アルミニウムやマグネシウムなどは軽金属,,白金などは貴金属として区別することが多い。なかでも亜鉛は各種の基礎資材として大量に使用され,資源も豊富なため,ベースメタルと呼ばれる。…

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