腹這(読み)はらばう

精選版 日本国語大辞典 「腹這」の意味・読み・例文・類語

はら‐ば・う ‥ばふ【腹這】

〘自ワ五(ハ四)〙
① 腹を地につけ、手足で這って行く。また、腹を下にしてねそべる。
霊異記(810‐824)上「山里の人の家に、嬰児の女有り。中庭匍匐(ハラハフ)を、鷲擒(と)りて空に騰(あが)りて〈興福寺本訓釈 匍匐 上音布反下音福反二合波良波不〉」
② 這って行くようにして辛うじて進む。
万葉(8C後)一九・四二六〇「大君は神にしませば赤駒の腹婆布(はらバフ)田ゐを都となしつ」

はら‐ばい ‥ばひ【腹這】

〘名〙 はらばうこと。はらんばい。はらんべ。
史記抄(1477)一三「蒲伏ははらはいにはうたぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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