史記抄(読み)シキショウ

デジタル大辞泉 「史記抄」の意味・読み・例文・類語

しきしょう〔シキセウ〕【史記抄】

室町中期の、「史記」の注釈書。19巻。桃源瑞仙著。文明9年(1477)成立。当時の口語で注釈したもの。史記桃源抄。

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精選版 日本国語大辞典 「史記抄」の意味・読み・例文・類語

しきしょうシキセウ【史記抄】

  1. 室町中期の講義録。一九巻。桃源瑞仙著。文明九年(一四七七)成立。史記について講じたもので、いわゆる抄物一つ。講義調の用語で記されており、当時の言語生活を知る資料として貴重。史記桃源抄。

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世界大百科事典(旧版)内の史記抄の言及

【抄物】より

…日本における漢籍注釈史などの資料としてだけでなく,口述を片仮名と漢字を交えて書いたもの(仮名抄)が多く,国語史の資料としても貴重である。桃源瑞仙《史記抄》,笑雲清三《四河入海》(蘇軾(そしよく)の詩の注解),《古文真宝抄》(三体詩の注解)をはじめ,《臨済録抄》《毛詩抄》《論語抄》などのほか,《日本書紀》〈御成敗式目〉のような国書を注解したものもある。これらの抄物は室町中期から末期にかけて最も盛んに作られ,作者としては前記のほか吉田兼俱,清原宣賢(のぶかた),惟高妙安らがおり,学僧だけでなく博士家や公卿たちも含まれる。…

※「史記抄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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