自動安定装置(読み)じどうあんていそうち(その他表記)automatic stabilization equipment; ASE

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「自動安定装置」の意味・わかりやすい解説

自動安定装置
じどうあんていそうち
automatic stabilization equipment; ASE

飛行機固有の安定性改善または強化するため,自動的に操縦舵面を操作する装置。人力操舵では安定化の困難な高速機の短周期振動の減衰に用いられる。またヘリコプタの場合は,固有の不安定性があるが,電子的な自動安定装置によって機体の安定が確実に保持できるようになり,計器飛行などが可能になった。

自動安定装置
じどうあんていそうち

「ビルトイン・スタビライザー」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の自動安定装置の言及

【租税】より

…また所得税や法人税のように税収の所得弾力性が高い租税で構成される現代の税制は,景気変動の変動幅を自然に小さくするような自動的安定化効果をもつようになった。これに注目し,自動安定装置(ビルトイン・スタビライザー)としての税制を経済安定化のための手段として利用することもまれではなくなった。また短期的な景気対策とは別に,長期的な経済成長のための租税政策も,先進諸国で広く採用されるようになった。…

【ビルトイン・スタビライザー】より

…ビルトイン・スタビライザーとは,直訳すれば組み込まれた自動安定化装置ということであり,経済に制度的に組み込まれた要因によって経済全体が安定化されることを意味している。まれに自動安定装置と訳される。たとえば景気の先行きが悲観的で民間投資が落ち込んだ場合,国民所得は減少するが,税収入(所得税,法人税など)もそれが所得(企業の所得も含めて)に依存するため自動的に減って,消費の減少をさほど大きくしないというビルトイン・スタビライザーが働き,国民所得の減少の程度が少なくてすむ。…

※「自動安定装置」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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