苦味走(読み)にがみばしる

精選版 日本国語大辞典 「苦味走」の意味・読み・例文・類語

にがみ‐ばし・る【苦味走】

〘自ラ五(四)〙
① (多く男の顔についていう) 顔つきに渋みがある。きびしくひきしまっていて男らしい顔つきである。
評判記・新野郎花垣(1674)山中作爾「此君面ていにかみはしり」
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉五「寒月君は苦味ばしった好男子で」
② にがにがしい気持がさっと顔にあらわれる。
洒落本野路の多和言(1778)「人我を出しにつかふて人ひとを見に来る我をまことにあいすにあらずとにがみばしって言へば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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