草村北星(読み)クサムラ ホクセイ

20世紀日本人名事典 「草村北星」の解説

草村 北星
クサムラ ホクセイ

明治〜昭和期の小説家,出版業者



生年
明治12(1879)年3月10日

没年
昭和25(1950)年5月25日

出生地
熊本県高瀬町(現・玉名市岩崎)

本名
草村 松雄

学歴〔年〕
東京専門学校(現・早稲田大学)文学科〔明治33年〕卒

経歴
明治34年「女詩人」を発表し、のち金港堂に入り「青年界」「文芸界」などを編集。35年「浜子」を刊行以後「澄子」「露子夫人」などを発表し家庭小説の代表的作家となる。37年金港堂を退職し、隆文館を創立し、大正期に入って龍吟社を創立した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の草村北星の言及

【家庭小説】より

…必ずしもハッピー・エンドを心がけてはいないが,ときに明るい解決を目ざしたものもあり,〈光明小説〉と呼ばれた(中村春雨の《無花果(いちじく)》(1901)など)。その展開は,尾崎紅葉の《金色夜叉(こんじきやしや)》(1897‐1902),徳冨蘆花の《不如帰(ほととぎす)》(1898‐99)あたりを先駆とし,菊池幽芳の《己が罪》(1899‐1900),《乳姉妹》(1903)などをピークに,草村北星の《浜子》(1902),《相思怨》(1904),田口掬汀(きくてい)の《女夫波(めおとなみ)》(1904),《伯爵夫人》(1905),大倉桃郎(とうろう)の《琵琶歌》(1905)などが続出し,その脚色による新派劇の興隆と相まって,大正の柳川春葉《生(な)さぬ仲》(1912)などに及んでいる。【岡 保生】。…

※「草村北星」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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