菜饅頭(読み)さいまんじゅう

精選版 日本国語大辞典 「菜饅頭」の意味・読み・例文・類語

さい‐まんじゅう‥マンヂュウ【菜饅頭】

  1. 〘 名詞 〙 中に野菜を入れたまんじゅう。
    1. [初出の実例]「さたうまんぢう、さいまんぢう。いづれもよくむして候」(出典:七十一番職人歌合(1500頃か)五七番)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の菜饅頭の言及

【まんじゅう(饅頭)】より

…その子孫には《饅頭屋本節用集》の刊行者とされる饅頭屋宗二(そうじ)(1498‐1581)がいる。浄因の来日後20年ほどの時期にできた《新札往来》《遊学往来》などには,〈饅頭〉〈砂糖饅頭〉の2種の名が見え,《七十一番職人歌合》に登場するまんじゅう売りは〈砂糖饅頭〉と〈菜(さい)饅頭〉を売っている。砂糖饅頭は,輸入量が少なく高価だった砂糖を使ったための特別な名であり,菜饅頭は野菜を煮てあんにしたものと思われるが,単に〈饅頭〉と呼んだものが菜饅頭であったかどうかははっきりしない。…

※「菜饅頭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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