改訂新版 世界大百科事典 「七十一番職人歌合」の意味・わかりやすい解説
七十一番職人歌合 (しちじゅういちばんしょくにんうたあわせ)
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…おりから台頭しつつあった職人に仮託した歌合を,佐竹家本,上畳(あげたたみ)本の《三十六歌仙絵巻》の似絵(にせえ)の描法・構図をかりて構成してある。成立順に,(1)《東北院職人歌合》,(2)《鶴岡放生会(つるがおかほうじようえ)職人歌合》,(3)《三十二番職人歌合》,(4)《七十一番職人歌合》の4種がある((1)(2)(3)は複製がある)。当時〈職人〉ということばは一般的ではなく,厳密には〈道々の者〉〈道の細工〉というべきであるが,〈職人歌合〉が術語として定着して久しい。…
…平安京の東西の市には〈心太〉があったが,この店のほかに〈海藻〉〈海菜〉もあったことからすると,この心太店はあるいはテングサ屋ではなくて,現在同様に加工されたところてんを売っていたのかもしれない。《七十一番職人歌合》には女のところてん売が登場し,ところてん突きで突き出している姿が描かれているが,彼女の詠んだ歌には〈こころぶと〉を〈こころてい〉とあり,この〈こころてい〉が変じて〈ところてん〉になったと,荻生徂徠はいっている。ところてんは,めん(麵)状に突き出したものに酢じょうゆ,からしじょうゆ,砂糖みつなどをかけて食べ,あるいはさいの目状に切ってみつ豆の材料とする。…
※「七十一番職人歌合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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