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七十一番職人歌合 しちじゅういちばんしょくにんうたあわせ

世界大百科事典 第2版の解説

しちじゅういちばんしょくにんうたあわせ【七十一番職人歌合】

中世に作られた〈職人歌合〉の最後の作品。1500年(明応9)11月ごろの成立と思われる。71番,142種の職人が登場,歌数は465首。原祖本は存せず,伝存のものはすべて近世の伝本である。71巻本《白氏文集》を模した構成で,先行の《東北院職人歌合》《鶴岡放生会職人歌合》に比し職種は増すが,絵画的にもそれら2作品を継ぐものである。本歌合の特徴は絵の空白に,歌や判詞と無関係ではあるが,職人の所作や表情に合った会話が記されている点で,室町時代の職人資料としても貴重である。

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世界大百科事典内の七十一番職人歌合の言及

【職人歌合】より

…おりから台頭しつつあった職人に仮託した歌合を,佐竹家本,上畳(あげたたみ)本の《三十六歌仙絵巻》の似絵(にせえ)の描法・構図をかりて構成してある。成立順に,(1)《東北院職人歌合》,(2)《鶴岡放生会(つるがおかほうじようえ)職人歌合》,(3)《三十二番職人歌合》,(4)《七十一番職人歌合》の4種がある((1)(2)(3)は複製がある)。当時〈職人〉ということばは一般的ではなく,厳密には〈道々の者〉〈道の細工〉というべきであるが,〈職人歌合〉が術語として定着して久しい。…

【心太】より

…平安京の東西の市には〈心太〉があったが,この店のほかに〈海藻〉〈海菜〉もあったことからすると,この心太店はあるいはテングサ屋ではなくて,現在同様に加工されたところてんを売っていたのかもしれない。《七十一番職人歌合》には女のところてん売が登場し,ところてん突きで突き出している姿が描かれているが,彼女の詠んだ歌には〈こころぶと〉を〈こころてい〉とあり,この〈こころてい〉が変じて〈ところてん〉になったと,荻生徂徠はいっている。ところてんは,めん(麵)状に突き出したものに酢じょうゆ,からしじょうゆ,砂糖みつなどをかけて食べ,あるいはさいの目状に切ってみつ豆の材料とする。…

※「七十一番職人歌合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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