菟原(読み)うはら

精選版 日本国語大辞典 「菟原」の意味・読み・例文・類語

うはら【菟原】

  1. 摂津国の古郡名。「万葉集」では宇奈比とあり海辺の意と思われる。「和名抄以後宇波良と読む。明治二九年(一八九六)兵庫県武庫郡に合併後廃止。うばら。
  2. 兵庫県宍粟(しそう)市山崎町にあった地名

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の菟原の言及

【菟原処女】より

…兵庫県六甲山南麓菟原(うはら)の地(現,芦屋市周辺)に住んでいたという美少女。万葉歌人高橋虫麻呂,田辺福麻呂(さきまろ),大伴家持に歌われ(巻九,十九),後世《大和物語》147段,謡曲《求塚(もとめづか)》,森鷗外の戯曲《生田川》にもなった妻争い伝説の女主人公である。…

※「菟原」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...

リンゴ病の用語解説を読む