日本大百科全書(ニッポニカ) 「葉巻病」の意味・わかりやすい解説 葉巻病はまきびょう ウイルスによっておこるジャガイモの病気。頂端の葉の色があせて淡黄色になり、硬くなって葉縁は上方に巻き込む。病原ウイルスは、ジャガイモ葉巻ウイルスpotato leafroll virusで直径24ナノメートルの球状で、モモアカアブラムシ、ヒゲナガアブラムシによって媒介される。感染した年はそれほどひどい被害は受けないが、翌年病気にかかったいもを種いもにすると茎はほとんど伸びず、葉はすべて巻き込み、収量は半分以下になる。このため、本病の防除には健全な種いもを植え付けるのがもっとも重要である。[梶原敏宏] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例