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上方 かみがた

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

上方
かみがた

近世に京阪地方とその近辺をさして呼んだ呼称。「上」とは御所があった京都に敬意を表わしたもの。江戸幕府勘定方では,畿内5ヵ国と近江,丹波,播磨の3ヵ国を上方筋と定めていた。現在でも,京阪地方あるいは関西地方同義語として上方という呼称がしばしば用いられる。

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デジタル大辞泉の解説

かみ‐がた【上方】

《「上(かみ)」は皇居のある方角の意》京都およびその付近一帯をさす語。また広くは畿内地方。京阪地方。関西地方。「上方の言葉」「上方漫才」

じょう‐ほう〔ジヤウハウ〕【上方】

上のほう。⇔下方

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百科事典マイペディアの解説

上方【かみがた】

江戸時代に京都およびその周辺をさした呼び名。広義には大坂を含む。都のある地方の意で,言語,風俗,気質などの面で新興の江戸と比較された。公的には,畿内の山城(やましろ),大和(やまと),摂津(せっつ),河内(かわち),和泉(いずみ)の5国と,近江(おうみ),丹波(たんば),播磨(はりま)の3国を加え,五畿内三州とされている。
→関連項目関東・関西旭堂南陵人倫訓蒙図彙灘五郷

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世界大百科事典 第2版の解説

かみがた【上方】

一般には京都・大坂を含む京坂地方をさしていう。上は天皇のいる都をさして上る,反対は下るというように,上方は,大坂からでも都である京都をさしてよぶことがあるが,広く京・大坂を含む京坂地方を他地方からいうことが多かった。また京の方角を上方とよんだ例もある。江戸幕府は代官の管轄で関東,上方にわけているが,上方代官とは三河(愛知県東部)以西をいい,中部の一部,近畿,中国,四国,九州をさしている。関ヶ原の戦において東軍に加わった豊臣系大名を関東からみて上方の東海以西の大名であったため上方衆とよんだこともあった。

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大辞林 第三版の解説

うえざま【上方】

上の方。 「 -へ蹴上げ/宇治拾遺 12

かみがた【上方】

〔「かみ(上)」は皇居のある所の意〕
都の方面。京都およびその付近。また、京阪地方や広く近畿地方をいう。 「 -言葉」 「 -落語」 〔江戸時代、五畿内からは京都およびその付近、江戸からは京都・大坂をさし、諸地方からは京都およびその一円、また広く五畿内をさしていった〕

じょうほう【上方】

上の方。 ↔ 下方
山上の仏寺。また、寺院。
寺院の住職。方丈。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔京都府(大阪府)〕上方(かみがた)


京阪(けいはん)地方の古称。上方とは「都のある地方」の意。初め京都をさしたが、大坂経済の発展に伴い京都・大坂を含めた地方称となった。現在も京阪地方の別称として使用される。上方文学・上方落語など、言語・気風・文化を江戸(えど)のそれに対比させて用いられることが多い。

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