蓮沼新田(読み)はすぬましんでん

日本歴史地名大系 「蓮沼新田」の解説

蓮沼新田
はすぬましんでん

[現在地名]吉見町蓮沼新田

荒川の大囲堤(現文覚排水路)を挟んで蚊斗谷かばかりや村の東、荒川右岸の低地に位置する。南は高尾たかお新田。同新田のさらに南に展開する須野子すのこ大和屋やまとや江川えがわ荒井あらいの各新田および当新田・高尾新田は「荒川ニソヒシ空閑の地」をしだいに開拓して成立した新田で、各新田の地形が入会、田地相交錯していたため「各村ヲ以テ広狭及四隣ノ村々等ハ弁シ難」かった。これら新田の開墾の年代はつまびらかではないが、寛文一二年(一六七二)に幕府代官中川八郎左衛門の検地があったといわれている。また「六村ヲ合セテ六ケ新田ト唱ヘ」「公務以下スヘテ一村ノ如シ」であった(以上「風土記稿」)。当新田は蓮沼徳兵衛が開墾、地名はこれによる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android