蚊を殺すにはその馬を撃たず(読み)かをころすにはそのうまをうたず

精選版 日本国語大辞典 の解説

か【蚊】 を 殺(ころ)すにはその馬(うま)を撃(う)たず

  1. 馬にとまった蚊を殺すために、馬まで傷つけてはなんにもならない。手段のために、根本の目的にもとるようなことは無意味である。転じて、小事にかかずらって大事を忘れるなの意。角(つの)を矯(た)めて牛を殺す。
    1. [初出の実例]「抑目の前を打通る敵を、大勢なればとて、矢の一をも射ずして、徒に後日の弊(つひえ)に乗ん事を待ん事は、只楚の宋義が蚊(カ)を殺には、其馬を撃(ウタ)ず、と云しに似たるべし」(出典:太平記(14C後)一九)

蚊を殺すにはその馬を撃たずの補助注記

「太平記」の例は、「史記‐項羽紀」の「宋義曰、不レ然。夫搏レ牛之蝱、不レ可三以破二蟣蝨一」によったものと思われる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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