…おもに書院や客殿など住宅建築において,天井のすぐ下に設けられた丈の低い壁をいう。普通は上長押(かみなげし)(蟻壁長押ともいう)と天井の回り縁(まわりぶち)との間に横板をはめてしっくいを塗り,下方の壁とは違って柱面より外に付く。書院や客殿では猿頰天井(さるぼおてんじよう)(竿縁天井の一種)が多く用いられ,竿縁の割りが柱や束(つか)と少しずれるが,蟻壁を設けると柱や束が隠されるので,そのずれが目立たなくなる。…
…棖の字を当てる場合もあるが,棖は方立(ほうだて)である。使用する場所によって,地面に接する地(じ)長押,縁の上にある切目(きりめ)長押,切目長押上の丈の低い半長押,窓下の腰長押,開口部の上方に位置する内法(うちのり)長押,内法長押より上にある上(かみ)長押,蟻壁(ありかべ)を受ける蟻壁長押,天井に接する天井長押などがある。初めは柱を横につなぐための構造材であったが,鎌倉時代以降,貫(ぬき)を通して柱を固めるようになると,徐々に構造的性質を失って装飾的な材へと変質していった。…
※「蟻壁長押」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...
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