蟻壁(読み)ありかべ

世界大百科事典 第2版の解説

ありかべ【蟻壁】

おもに書院客殿など住宅建築において,天井のすぐ下に設けられた丈の低い壁をいう。普通は上長押(かみなげし)(蟻壁長押ともいう)と天井の回り縁(まわりぶち)との間に横板をはめてしっくいを塗り,下方の壁とは違って柱面より外に付く。書院や客殿では猿頰天井(さるぼおてんじよう)(竿縁天井の一種)が多く用いられ,竿縁の割りが柱や束(つか)と少しずれるが,蟻壁を設けると柱や束が隠されるので,そのずれが目立たなくなる。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

余震

初めの大きい地震に引き続いて,その震源周辺に起こる規模の小さい地震の総称。大きい地震ほど余震の回数が多く,余震の起こる地域も広い。余震域の長径の長さは,地震断層の長さにほぼ対応している。マグニチュード...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android