街コン(読み)まちこん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「街コン」の意味・わかりやすい解説

街コン
まちこん

市民が参加し、街ぐるみで行われる合同コンパ(合コン)のこと。町コンとも表記する。商店街市民団体自治体などが開催母体となり、市街地の活性化を目的として行われる大規模な市民参加の懇親会である。2~数名の同性が1グループとなり、割安な参加費を支払って登録すると、半日ほどの制限時間内は、商店街の参加店で自由に飲食に興じることができ、同時にほかのグループとの出会いを楽しめるという内容が一般的である。

 街コンは栃木県宇都宮市で2004年(平成16)に開かれた「宮コン」という市内活性化のためのイベントが始まりといわれている。地域の活性化と若い男女に出会いの場を提供するという趣旨が話題をよび、その後数百人が参加する大規模なイベントが日本各地で催されるようになった。地元の街づくりや高齢者を支援している市民団体などが企画、市の広報などを通じて参加者を募り、引きこもりがちな高齢者に出会いを演出し、友達づくりの場にしてもらうといった、高齢者向けの街コンも人気が高い。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例