( 1 )インシイはインシの転訛形。「飲食」は、古くから呉音でオンジキと読まれたが、中世頃から、ほかに漢音のインショク・インシ・インシイの語形も見られるようになる。
( 2 )室町末頃のキリシタン文献では、主としてオンジキを掲げるものが多く、この語形が広く行なわれていたことをうかがわせるが、「落葉集」にヲンジキのほかにインシイが見え、他のキリシタン文献にもこの語形が散見されるところから、このころにはインシイとオンジキが併用されたかと思われる。
( 3 )一三〇六年頃成立した「聚分韻略」では、インシが飲食する物、インショクが飲食することだと説いている。しかし、室町から近世にかけて必ずしもこの区別がなされたとは言い難い。
→「いんしい(飲食)」の語誌
字通「飲」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...