半日(読み)ハンジツ

精選版 日本国語大辞典 「半日」の意味・読み・例文・類語

はん‐じつ【半日】

  1. 〘 名詞 〙はんにち(半日)
    1. [初出の実例]「謬ちて仙家に入りて 半日の客たりといへども〈大江朝綱〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)下)
    2. [その他の文献]〔史記‐扁鵲伝〕

はん‐にち【半日】

  1. 〘 名詞 〙 一日の半分。はんじつ。
    1. [初出の実例]「五十小劫、ほとけの神力のゆへに、もろもろ大衆をして、半日(ハンニチ)のごとしとおもはしむ」(出典:妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)五)

はん‐び【半日】

  1. 〘 名詞 〙 半の数にあたる日。一・三・五などの奇数の日。半の日。はび。

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普及版 字通 「半日」の読み・字形・画数・意味

【半日】はんじつ・はんにち

一日の半ば。唐・李渉〔鶴林寺僧舎に題す〕詩 竹林(よぎ)り、うて話するに因りて 得たり、世、日の閑

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世界大百科事典(旧版)内の半日の言及

【森鷗外】より

… 1907年陸軍軍医総監に進級して,陸軍省医務局長に補せられ,軍医としての最高位についた。そして09年,家庭内のトラブルを描いた小説《半日》から創作活動を再開し,第2の活動期を迎える。《スバル》《三田文学》など,耽美主義の拠点となった雑誌の精神的支柱として自然主義と対立したが,自身の作風はロマンティシズムの枠をこえて,はるかに多彩だった。…

※「半日」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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