袂落し(読み)タモトオトシ

デジタル大辞泉 「袂落し」の意味・読み・例文・類語

たもと‐おとし【×袂落(と)し】

タバコ入れや汗ふきなどを挟む小さい袋。ひもの両端一つずつ結びつけ、ふところを通して左右のたもとに落としておくもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の袂落しの言及

【タバコ入れ(煙草入れ)】より

…このころのタバコ入れの材料としては,タバコのしけることをおそれて紙製のものが多く,奉書紙や油紙が用いられた。形は紙を二つ折りにした叺(かます)形,さらに三つ折りにした後世の袂(たもと)落し類が多い。袂落し形に根付(ねつけ)がつけられて一つ提(さげ)や胴乱形が考案され,さらに,きせる筒とタバコ入れを根じめで連結した腰差タバコ入れ(〈筒差〉とも呼ぶ)や,一つ提にきせる筒を付加した提タバコ入れもできた。…

※「袂落し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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