装束き立つ(読み)ソウゾキタツ

デジタル大辞泉 「装束き立つ」の意味・読み・例文・類語

そうぞき‐た・つ〔サウゾき‐〕【装束き立つ】

[動タ四]美しく着飾る。
「まことに寅の時かと―・ちてあるに」〈・二七八〉
[動タ下二]美しく着飾らせる。
「おほきにはあらぬ殿上わらはの、―・てられてありくもうつくし」〈・一五一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「装束き立つ」の意味・読み・例文・類語

そうぞき‐た・つサウゾき‥【装束立】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 タ行四段活用 〙 盛んに装い飾る。きれいに着飾る。
    1. [初出の実例]「童大人はさうぞきたちて待ち奉れど」(出典:延宝版宇津保(970‐999頃)国譲上)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙 飾り立てる。きれいに着飾らせる。
    1. [初出の実例]「おほきにはあらぬ殿上わらはの、さうぞきたてられてありくもうつくし」(出典:枕草子(10C終)一五一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android