朝日日本歴史人物事典 「西田新蔵」の解説
西田新蔵
江戸後期,淡路国(兵庫県)津名郡万歳村の漁師。寛政6(1794)年,五智網漁中,磯となった石舟沈没個所で胡椒鯛を多獲した。この経験を基に文化1(1804)年数人の漁師とはかり,罧類(柴,竹などを束ねて海に敷設する漁具)の一種・磯築を考案し,胡椒鯛磯曵網漁を創始した。文化11年小枠磯築数百個を海底20尋(約36m)に沈め漁獲高の増大を図った。<参考文献>農商務省水産局編『日本水産捕採誌』(1983,復刻)
(田島佳也)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報