要党(読み)かなめとう(その他表記)pivotal party

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「要党」の意味・わかりやすい解説

要党
かなめとう
pivotal party

多党制システムで連合政権が形成される場合,政党間政策距離と政党の相対的規模を考えて,どのような組合せの政党連合でも政権運用上必要とされる政党をいう。連合政治のかなめになる政党といえる。

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世界大百科事典(旧版)内の要党の言及

【連合政権】より

…連合形成政党の組合せによって,〈大連合(大連立)〉と〈小連合(小連立)〉に区別され,主要政党間の連合を〈大連合〉,一主要政党と小政党の間の連合を〈小連合〉という。また,連合形成のさまざまな組合せを通じて不可欠な構成分子である政党は,〈要党(かなめとう)〉と呼ばれる。連合政権は,単独で議席の過半数を占める政党が議会(とくに第一院)に存在しない場合,議院内閣制を作動させるための不可避の方策であるが,単独政権に比して政党の政治的責任のあいまい化,政策の消極化,決定形成の非能率化,小政党によるキャスティング・ボートの掌握などの難点をもつことも否定できない。…

※「要党」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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