触流(読み)ふれながし

精選版 日本国語大辞典 「触流」の意味・読み・例文・類語

ふれ‐ながし【触流】

〘名〙
① 言いふらすこと。布令などを広く伝えること。
※俳諧・鷹筑波(1638)五「雪のうへの雨や春くるふれながし〈惟平〉」
室町時代地方の町におかれた触れを伝える役職

ふれ‐なが・す【触流】

〘他サ四〙 触れ回る。言いふらす。触書によって広く告げ知らせる。
※俳諧・桃青三百韻附両吟二百韻(1678)「人足あれば山姥もあり〈信章〉 谷の戸をたたき起して触流(フレナガ)し〈芭蕉〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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