言熟(読み)いいこなす

精選版 日本国語大辞典 「言熟」の意味・読み・例文・類語

いい‐こな・す いひ‥【言熟】

〘他サ五(四)〙
① 上手に言いまわす。言葉巧みに言い表わす。
※大学垂加先生講義(1679)「八条目をおっとりて、八字を以云こなしたものぞ」
② 論じて相手を説き伏せる。論破する。
評判記色道大鏡(1678)五「さきの理をくつがへして此方正理にいひこなしおほせて」
③ 悪く言う。そしる。
甲陽軍鑑(17C初)品四〇「能(よき)道具をしらずしてもちたるを、我はよきとしりても、又いひこなしてとる事」

いい‐こなし いひ‥【言熟】

〘名〙 言いこなすこと。
浄瑠璃薩摩歌(1711頃)鑓じるし「その恩は忘れまいと、心をふくむいひこなし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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