討果・打果(読み)うちはたす

精選版 日本国語大辞典 「討果・打果」の意味・読み・例文・類語

うち‐はた・す【討果・打果】

[1] 〘他サ四〙 棒や刀などで、打ったり切ったりして殺す。うちとめる。また、討ちとることをなしとげる。
※天草本平家(1592)三「ソコデ vchifataxisǒni(ウチハタシサウニ) アッタレ ドモ」
※虎寛本狂言・乳切木(室町末‐近世初)「是、此棒も持て参た。是で打果いて御ざれ」
[2] 〘自サ四〙
① 果たし合いをする。決闘する。
浄瑠璃・頼朝浜出(1686)三「尋常にうちはたせと太刀のつかに手をかくれば」
② (ばくちなどで)一文なしになる。極貧となる。
人情本・明烏後正夢発端(1823)下「おれも知っての通り、だんだん打果(ウチハタ)した身のうへなら」

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