訶陵(読み)かりょう(その他表記)He-ling; Ho-ling

精選版 日本国語大辞典 「訶陵」の意味・読み・例文・類語

かりょう【訶陵】

  1. 七~九世紀、南アジアのジャワ島中部にあった国。唐へ入貢していた。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「訶陵」の意味・わかりやすい解説

訶陵
かりょう
He-ling; Ho-ling

中国唐代の記録に現れる国名。中部ジャワの国で,その名はインド,ベンガル地方のカリンガ王国に由来するといわれる。しかし最近ではカリンガとの関係を否定する説もある。

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世界大百科事典(旧版)内の訶陵の言及

【シャイレンドラ】より

…このようにシャイレンドラ朝は成立,結末ともにスマトラ南部などと関連をもち,インドのナーランダー寺院とも密接な交渉があった。中国の唐代の史書に現れる訶陵はこの王朝をさす。【永積 昭】。…

【スリウィジャヤ】より

…義浄の諸記述からも,この地に大乗仏教が栄え,僧侶が1000余人もおり,しかもインドと変わらぬほど仏教の法式が整備されていたことがうかがえる。 スリウィジャヤは,中国史料には〈室利仏逝〉と記されるが,室利仏逝が742年に最後の中国への遣使をしてのち,インドネシアから中国へ遣使をしたのはジャワの訶陵である。ところで,この訶陵からの遣使は670年に一度中断し,768年に再開されている。…

※「訶陵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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