国名(読み)クニナ

デジタル大辞泉の解説

くに‐な【国名】

平安時代、宮中女官僧侶などの呼び名に国の名を付けたもの。女官は父や兄・夫の任国にちなんで、また僧侶はその生国にちなんでつけられた。和泉式部(いずみしきぶ)讃岐典侍(さぬきのすけ)の類。

こく‐めい【国名】

国の名称
国家の名称。各政府の統治下にある国土の名。
日本における、古代から近世までの行政区画の土地の名。→旧国名
[補説]よく使用される国家略称
米 アメリカ(亜米利加)
英 イギリス(英吉利)
伊 イタリア(伊太利)
印 インド(印度)
豪 オーストラリア(豪太剌利)
墺 オーストリア(墺太利)
蘭 オランダ(和蘭)
加 カナダ(加奈陀)
希 ギリシャ(希臘)
瑞 スイス(瑞西)/スウェーデン(瑞典)
西 スペイン(西班牙)
泰 タイ(泰)
独 ドイツ(独逸)
土 トルコ(土耳古)
洪 ハンガリー(洪牙利)
比 フィリピン(比律賓)
伯 ブラジル(伯剌西爾)
仏 フランス(仏蘭西)
越 ベトナム(越南)
葡 ポルトガル(葡萄牙)
墨 メキシコ(墨西哥)
露 ロシア(露西亜)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

くにな【国名】

中古、宮中女官や僧侶の呼び名として国名こくめいをつけたもの。女官の場合、多く父や兄の任国をあてた。「和泉」「伊勢」の類。

こくめい【国名】

国の名称。国号。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

くに‐な【国名】

〘名〙 平安時代以降、女官の中臈(ちゅうろう)、下臈(げろう)、また、僧侶につけられた呼び名。多くは父や兄の任国にちなみ、僧侶は生国にちなんでつけられた。和泉式部、大和宣旨の類。
※古本説話集(1130頃か)二八「月のあかきに見れば、ひすましにてありし物もははにて、くになつきてありし物也けり」

こく‐めい【国名】

〘名〙
① 国の名。
(イ) 国家の名称。各政府の統治下にある国土の名。
史記抄(1477)一二「昌国君なんどとてあのやうに国名をつくるがあるぞ」 〔史記索隠‐五帝本紀〕
(ロ) かつて日本の行政上、一区画をなした土地の名。
浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)一「今も国名を許されて時に近江や世に出雲其万代も竹の名の」
② 国の名誉。国家としての名声

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

山鉾

神社の祭礼に引かれる山車の一つ。車の台の上に家や山などのつくりものをして,その上に鉾やなぎなたなどを立てたもの。平安時代の大嘗祭に悠紀(ゆき),主基(すき)の両国から出された標山(しるしのやま)に始ま...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

国名の関連情報