評話(読み)ひようわ

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世界大百科事典(旧版)内の評話の言及

【講史】より

…中国の北宋(960‐1127)の首都汴京(べんけい)(開封),南宋(1127‐1276)の首都臨安(杭州)などの都市の盛り場には常設の演芸場があったが,そこで語られた講談のうち,人情噺などを主とする短編を小説といったのに対し,長編の史談を講史と呼んだ。また講史の筆録を評話,あるいは平話といい,現在《三国志平話》《五代史平話》などの作品が伝わっている。これらは後に明代になって《三国演義》などの長編小説へと発展してゆく。…

【小説】より

… 次の宋代では,都市の急速な発達にともなって,〈瓦市〉と呼ばれる盛り場での常設の演芸場で各種の講釈が上演された。そのうちの〈小説〉語りの記録は〈話本〉とか〈評話〉と呼ばれて明代に伝えられ,口語体の短編小説の母胎となった。一方,長編小説は宋代に口演された《三国志》や《水滸伝》が,それぞれ章を立てて首尾一貫した構成をもつ読み物として刊行されたが(《三国演義》),また16世紀には《金瓶梅》というある1人の作家による長編の創作が生まれ,従来の口誦説話を基盤とした小説からはじめて脱皮した。…

【評書】より

…評書は北方,湖北,四川などでの呼称。江南,福州では評話と呼ぶ。それぞれ風格,言語,演出法に相違はあるが,扇子,手ぬぐいと醒木なる木片(玉もある)を打つのは共通である。…

※「評話」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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