超低密度リポタンパク質

栄養・生化学辞典 「超低密度リポタンパク質」の解説

超低密度リポタンパク質

 血漿中のリポタンパク質一種で,肝臓で合成された脂肪が血液中へ放出されるときの形態.肝臓で合成した脂肪を脂肪組織へ運ぶ役割をする.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の超低密度リポタンパク質の言及

【コレステロール】より

コレステリンcholesterinともいう。化学式C27H46O,分子量386.7。高等動物の主要なステロールで,すべての体組織に分布し,生体膜の構成成分として細胞機能の維持に重要な役割を果たしている。また各種ステロイドホルモンの前駆体としても重要である。脂肪の消化・吸収に欠くことのできない胆汁酸もコレステロールからの誘導体である。 コレステロールは食事により摂取することができる。この際,腸管に胆汁酸が存在していないとコレステロールの吸収は起こらない。…

【リポタンパク質(リポ蛋白質)】より

…大腸菌外膜の構成成分であるリポタンパク質のように,タンパク質部分と共有結合で結合した脂肪酸をもつ不溶性タンパク質もあるが,通常は血漿(けつしよう),卵黄,ミルクなどに存在する水溶性のものを指す。血漿中のものは比重の小さいものから,カイロミクロンchylomicron,超低密度リポタンパク質(VLDL),低密度リポタンパク質(LDL),高密度リポタンパク質(HDL),超高密度リポタンパク質(VHDL)に分類され,それぞれの間で脂質,タンパク質組成が異なる。いずれも中心部に非極性脂質をもち,その周囲を極性脂質,タンパク質成分が包む構造をとり,非水溶性の脂質の体内輸送に寄与している。…

※「超低密度リポタンパク質」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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