最新 地学事典 「超高圧変成作用」の解説
ちょうこうあつへんせいさよう
超高圧変成作用
ultra high-pressure metamorphism
石英がコーサイトに転移したり,グラファイトがダイヤモンドに転移するような,マントル内の超高圧(2.5GPa以上)で行われる変成作用。らん閃石片岩や石英エクロジャイトを生じる通常の高圧変成作用(1.5GPa以下)に比べてはるかに高圧。C.Chopin(1984)がイタリア・アルプスのドラマイラ岩体の広域変成岩からコーサイトを報告して以来,ノルウェー,カザフスタン,キルギス,中国などの大陸衝突型造山帯から,コーサイトやダイヤモンドを含むエクロジャイトや泥質変成岩が発見されている。これらの岩石は,地表近くで形成された玄武岩や堆積岩が100km程度の深さまで沈み込み,再び地表まで上昇してきたことを示す。
執筆者:石渡 明
参照項目:変成岩形成場の模式図・変成相
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

