足ぬ(読み)たんぬ

精選版 日本国語大辞典 「足ぬ」の意味・読み・例文・類語

たん‐ぬ【足ぬ】

〘名〙 (動詞「たる(足)」に完了の助動詞「ぬ」の付いた「たりぬ」の変化したもの) 十分であること。満足すること。堪能(たんのう)。たんの。〔観智院本名義抄(1241)〕
※京大二十冊本毛詩抄(1535頃)九「それでもまだ足んぬせぬほどに」

たら【足】 ぬ

頭の働きが普通以下である。愚かである。低能である。
浮世草子好色一代男(1682)八「やうすを見るにすこしたらぬ人を賭にして」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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