近江路(読み)おうみじ

精選版 日本国語大辞典 「近江路」の意味・読み・例文・類語

おうみ‐じ あふみぢ【近江路】

[1] 〘名〙
近江国滋賀県)に行く道。
万葉(8C後)一三・三二四〇「近江道(あふみぢ)相坂山に 手向して 吾が越え行けば」
② 近江国(滋賀県)を通っている道。転じて、近江国そのもの。
※万葉(8C後)四・四八七「淡海路(あふみぢ)鳥籠の山なるいさや川けの此頃は恋ひつつもあらむ」
[2] 催馬楽の律の歌の曲名。「楽家録‐六」所収、「あふみぢの、しののおふふき、はやひかず」で歌い出されるもの。

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