返の風(読み)かえしのかぜ

精選版 日本国語大辞典 「返の風」の意味・読み・例文・類語

かえし【返】 の 風(かぜ)

  1. 逆方向に吹く風。
    1. [初出の実例]「おちつもるこの山ざとの木の葉をばかへしの風の吹かへさなん」(出典:伊勢大輔集(11C中))
  2. 雲を吹きかえし天気を回復させる風。
    1. [初出の実例]「あま雲のかへしのかぜの音せぬは思はれじとの心なりけり〈よみ人しらず〉」(出典:金葉和歌集(1124‐27)恋下・四八九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android