退っ引きならない(読み)ノッピキナラナイ

デジタル大辞泉 「退っ引きならない」の意味・読み・例文・類語

退きなら◦ない

避けることもしりぞくこともできず、動きがとれない。ぬきさしならない。「―◦ない用事で外出する」「―◦ない事態に陥る」
[類語]絶体絶命剣が峰九死危機一髪八方塞がり袋の鼠抜き差しならないにっちもさっちも進退維谷これきわまる動きが取れないお先真っ暗前途多難前途遼遠行き詰まる切羽詰まる挫折頓挫蹉跌立ち往生壁に突き当たる暗礁に乗り上げるけちがつく行き悩む

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精選版 日本国語大辞典 「退っ引きならない」の意味・読み・例文・類語

のっぴき【退引】=ならない[=ならぬ]

  1. 避けることもしりぞくこともできない。のがれることができない。動きがとれない。進退きわまる。ぬきさしならぬ。のきひきならない。
    1. [初出の実例]「あまつさへ私の身を書入れ、のっぴきならぬやうに身をつなぎとどめられ候」(出典:浮世草子・新色五巻書(1698)二)

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