途中相(読み)とちゅうそう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「途中相」の意味・わかりやすい解説

途中相
とちゅうそう

生態学用語。遷移の始相から極相に至る発達系列の途中段階にある群落をいう。先駆種と極相種以外はすべて途中相種となるため、いろいろな特性をもつ種が含まれる。また、途中相にあっては、先駆種が生き残ったり、極相種が早くから侵入する場合があるため、これらが共存しあい、種の多様性はさらに高くなる。群落の植物体現存量は極相に向かって増大することが多いが、一般に純生産量は途中相においてもっとも高くなる。

[大澤雅彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む