遣違(読み)やりちがえる

精選版 日本国語大辞典 「遣違」の意味・読み・例文・類語

やり‐ちが・える ‥ちがへる【遣違】

〘他ア下一(ハ下一)〙 やりちが・ふ 〘他ハ下二〙
① やりそこなう。しあやまる。
② 交差させる。たがいちがいにする。また、すれちがわせる。
四河入海(17C前)一七「あちこちやりちかへて、和韻をやりやう程に」

やり‐ちが・う ‥ちがふ【遣違】

[1] 〘自ハ四〙 ぶつからないで、すれちがう。
桐一葉(1894‐95)〈坪内逍遙〉二「閃く白刃やりちがはせ、突とよってうしろだき、しっかと止めて」
[2] 〘他ハ下二〙 ⇒やりちがえる(遣違)

やり‐ちがえ ‥ちがへ【遣違】

〘名〙 交差させること。すれちがわせること。たがいちがいにすること。
※漢書列伝竺桃抄(1458‐60)一「車をやりちがへやりちがへするぞ」
※歌舞伎・四天王楓江戸粧(1804)二番目「互ひに茶碗をやりちがへにする」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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