改訂新版 世界大百科事典 「郷薬集成方」の意味・わかりやすい解説 郷薬集成方 (きょうやくしゅうせいほう) 朝鮮,李朝初期の医書。85巻。兪好通,盧重礼,朴允徳らが,旧来の朝鮮医書を集大成した《郷薬済生集成方》(1398)を土台として,中国医書をも広く参照しつつ編纂し,1433年に完成した。各種の疾病,薬の製造法,鍼灸法,郷薬本草とその炮製法などが記載されている。88年にはハングル版も刊行され,のちの《東医宝鑑》(17世紀初)などにも影響を与えた。執筆者:宮嶋 博史 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by