化学辞典 第2版 「配位異性」の解説
配位異性
ハイイイセイ
coordination isomerism
[M1L1][M2L2]と[M1L2][M2L1]のように組成を変えないで配位子の全部または一部を変換するとき,互いに配位異性であるという.たとえば,[Co(NH3)6][Cr(CN)6]と[Co(CN)6][Cr(NH3)6].また,M1 = M2 の場合もある.たとえば,[Cr(NH3)6][Cr(SCN)6]と[Cr(SCN)2(NH3)4][Cr(SCN)4(NH3)2].このように,配位子の一部を交換した場合も配位異性に含まれる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報