隅田川対高賀紋(読み)すみだがわ ついのかがもん

歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「隅田川対高賀紋」の解説

隅田川対高賀紋
すみだがわ ついのかがもん

歌舞伎浄瑠璃外題
作者
桜田治助(3代)
初演
嘉永5.3(江戸市村座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の隅田川対高賀紋の言及

【鈴木主水】より

…その歌詞は〈花のエエ花のお江戸のその町々に,さても名高き評判がござる,ところ四谷の新宿辺に,軒を並べて女郎屋がござる,紺ののれんに桔梗の紋は,音に聞えし橋本屋とて,あまた女郎衆が皆玉揃ひ,中に全盛白糸様は年は十九で当世姿,立てば芍薬座れば牡丹,我も我もと名指しで上る,わけてお客のあるその中に,ところ青山百人町に鈴木主水といふ侍は,女房持にて子供が二人……〉。この俗謡に取材して歌舞伎化したのが1852年(嘉永5)3月市村座の《隅田川対高賀紋(ついのかがもん)》(3世桜田治助作)。2児を置き去りに家の崩壊もかえりみず,宿場女郎と心中をとげる武士に,幕末期の暗い世相と情趣が感取される。…

※「隅田川対高賀紋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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