雁振瓦(読み)ガンブリガワラ

デジタル大辞泉 「雁振瓦」の意味・読み・例文・類語

がんぶり‐がわら〔‐がはら〕【×雁振(り)瓦】

棟の最上端に載せる半円形丸瓦ふすま瓦。冠瓦。

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精選版 日本国語大辞典 「雁振瓦」の意味・読み・例文・類語

がんぶり‐がわら‥がはら【雁振瓦】

  1. 〘 名詞 〙 屋根の棟(むね)の頂部を覆うための丸形の瓦。半円形あるいはこれに近い形。堤瓦(つつみがわら)。がんぶり。〔日本建築辞彙(1906)〕

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世界大百科事典(旧版)内の雁振瓦の言及

【瓦】より

…それらを総称して道具瓦と呼んでいる。大棟や降り棟を積み上げる熨斗(のし)瓦,棟の下部で,平瓦の位置にできる空白をうずめる面戸(めんど)瓦,棟の端を飾る鴟尾(しび)や鬼瓦,入母屋造や寄棟造の隅木の先端を保護する隅木蓋瓦,棰(たるき)の先端を飾る棰先瓦などがあるが,時代が下り,屋根の構造が複雑になるにしたがって鳥衾(とりぶすま),雁振(がんぶり)瓦,留め蓋など機能に応じたものが作られるようになる。瓦は一貫して素焼きであったが,8世紀には平城宮や平城京の官寺の屋根を飾るために,緑釉瓦や二彩釉,三彩釉を施したものが作られ,10世紀には平安京で灰釉の瓦が作られた。…

※「雁振瓦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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