難波市(読み)なにわのいち

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「難波市」の意味・わかりやすい解説

難波市
なにわのいち

現在の大阪市天満橋のあたりに古くから栄えた市。難波大陸との交通要衝で,難波京がおかれると政治上の要点ともなり,また四天王寺や住吉社参詣のためにも便利だったので,平安時代にもにぎわった。

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世界大百科事典(旧版)内の難波市の言及

【市】より

…同様のことは《日本書紀》持統3年(689)11月丙戌条に見える〈中市〉についても言えるが,その所在地は明らかでない。このような初期の市の中には,都宮との関係が深いものが存在し,都城の成立とともに,藤原京の〈市〉や平城京以後の〈東西市(東市・西市)〉,難波京の〈難波市〉など,市司(いちのつかさ)の管理する市へとうけつがれた。これに対して〈餌香市〉〈阿斗桑市〉は,河内の交通の要地に立地した市であるが,河内以外にも《日本書紀》天武1年(672)7月壬子条にみえる近江の〈粟津市〉のごとく各地に市が存在していたとみてよい。…

※「難波市」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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