雲夢沢(読み)ウンボウタク

デジタル大辞泉 「雲夢沢」の意味・読み・例文・類語

うんぼう‐たく【雲夢沢】

中国古代に湖北省から湖南省にかけて存在したという大湿地。揚子江中流の武漢付近の湖沼群はその跡といわれる。

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精選版 日本国語大辞典 「雲夢沢」の意味・読み・例文・類語

うんぼう‐たく【雲夢沢】

  1. 中国古代、湖北省南部から湖南省北部にかけてあったといわれる大沼沢地。うんぼう。

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世界大百科事典(旧版)内の雲夢沢の言及

【湖北[省]】より

…比較的大きな湖は洪湖,梁子湖,黄塘湖,張渡湖,(ちようさ)湖などである。これらの湖は古代の大湖である雲夢沢のなごりで,現在では天然の遊水池として,長江,漢水の増水を蓄えるのに活用されている。 三峡を通り本省の平野部に流入する長江は,勾配が急に減少するため,泥砂の堆積が激しく,河道は大きく蛇行し,夏から秋にかけての増水期にははんらんしやすかった。…

※「雲夢沢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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